あの・・・今日は皆で立木さんに行きませんか？
ちょっと厄除けしたいことがあって・・。

大丈夫大丈夫、もし登れなかったら、俺が抱っこして上がるから。

京都に流れて、宇治川に名前が変わるで。
そこからさらに大阪に流れて淀川になって、最終的に大阪湾に流れてるんやで。

久しぶりに、この石段を登るか・・。

800段くらいやね

まぁ、末っ子君を抱っこしなければ大丈夫やろ・・・。

抱っこ！

はぁ、はぁ・・。
厄除けする前に、しむ～！

つ、着いた～！

階段を登って疲れた体に、柚子湯が染みるぅ～！

次男君、柚子湯おいしい？

よし、休んだしお詣りしようか

弘法大師（空海）さんやで

そやね、今から約1,300年前に、この地に立ち寄った弘法大師さんが光り輝く霊木を見つけて、観音菩薩像を彫ったんやね。
この時、弘法大師さんは厄年の42歳。
自分の厄だけじゃなく、世の中の人々の厄除けを・・という願いから、厄除けのお寺として広く知られるようになっていったんやね。

この鹿は観音様が変化（へんげ）してはるんやで

ここに来る途中に、大きな川があったやん？
その昔、白い鹿が弘法大師さんを背中に乗せて飛び渡ったって言われてるんやで。
※ この麓の渓谷を鹿跳（ししとび）といいます。

太鼓を叩く子が、元気なよい子になりますように・・という願いが込められてるんやって。

・・・。

凄く神通力があるといわれている、びんずるさんやね。
びんずるさんと自分の体の悪いところを交互に撫でると良くなるって言われてるで。

いや、それはダメです・・。

いいよ。
人生、初おみくじやね。

僕は4やで

凶

パパ、僕のは何て書いてあるん？

大吉やね

人生初のおみくじが凶て・・・。

いや、慰めになってないような・・・。

何か、力こもってるね・・・。

さて、しっかりお詣りしたし、そろそろ帰ろうか。
帰りも末っ子君を抱っこして・・・。

石段を登って疲れたから、きっとご飯が美味しいね。