
皆さんこんにちは、管理人のゆうです。
このページでは近江神宮について紹介しています。
かるたの殿堂

というわけで、今日は滋賀県大津市の近江神宮にやってきました。

かるたの・・殿堂?

そう、近江神宮は競技かるたの漫画(アニメ&映画化)『ちはやふる』の舞台としても有名やで。

『ちはやふる』、京阪電車の車両でも見たことありますね~!

ささ、行くで~
木漏れ日や桜が美しい表参道
一の鳥居から、表参道を歩いて行きます。
春には桜が綺麗な場所でもあります。
今日は次男君と末っ子君が一緒に来ました。

木漏れ日が差し込んでて、素敵な感じですね。
表参道から、二の鳥居を越えて行きます。

手水舎で清めて行くで~

びわ湖が見えるで!
境内には十割そばが食べられる、おそば屋さんもあります。
朱色の楼門

これが・・よく写真で見る、近江神宮の楼門ですか!
石段と楼門が綺麗ですね~!

朱色の楼門とモミジのコントラストも綺麗ですね~!
楼門前のモミジは紅葉が少し遅めで、写真は11月20日ですが、紅葉はまだ3割くらいです。
12月上旬になると、このように見事に色づいてきます。

石段横の石碑を見ると、時計関係の会社が多いですね。

近江神宮は、カルタだけじゃなくて時計の聖地でもあるからね。
楼門を潜って中へ・・。

広すぎずで、落ち着きますね。

うちみたいに小さな子がいても、全然大丈夫やね。

パパ、絵本みたいなのが飾ってるで!

これは小倉百人一首っていうんやで。

最初に言ってた『かるたの殿堂』ですか?

そう!
近江神宮では毎年1月に競技かるたの名人決定戦が開催されてるで。

『ちはやふる』の主人公も、ここを舞台に戦ったわけですね?

そやね、『ちはやふる』は高校生の競技かるた日本一決定戦やから、夏に開催されるけどね。

でもどうして近江神宮が、かるたの聖地なんですか?

それは百人一首の1番歌が天智天皇の和歌で、近江神宮の御祭神は天智天皇やからね!

天智天皇って、大化の改新をした中大兄皇子ですか?

イッェース!
他にも戸籍制度の『庚午年籍』や土地制度の『班田収授法』を制定をされて、今の日本の礎を築いた偉大な天皇の一人やね。
社会で習ったやろ?

すみません、覚えてません。

・・・。
じゃぁ、この近くにかつて都があったことも・・?

え?滋賀に都?
710年『何と立派な平城京』、794年『鳴くよウグイス平安京』以外にも、都があったんですか?

667年に奈良県の飛鳥から、近江神宮のすぐ近くの近江宮に遷都したんやで。
5年後の壬申の乱で、また飛鳥に戻ったんやけどね・・。

あ~、あれね~!

・・・。
七五三でも大人気
この日は11月の七五三の日から最初の日曜日。
近江神宮には七五三で多くの人が訪れていました。

圧倒される大きな建物ですね~!

これは外拝殿やね。
拝殿に行く前に・・時計を見て行こうか!
時計の聖地、近江神宮

時計宝物館・・?

そう!
近江神宮は時計の聖地としても崇められてるんやで。

それも天智天皇が関係してるとか・・?

イッェース!
天智天皇は日本で初めて時計を作り、しかも時間を知らせる時報も始めはったんやで。

日本で最初の時計ってどんなのですか?
まだゼンマイの時計じゃないですよね?

それは900年くらい先の話やね・・。
日本で最初の時計は、水で時間を計る『水時計』やで!
日本で最初の時計、水時計を見てみよう

これがその水時計ですね?

そやね、『漏刻』っていいます。

上の段から下の段へ水を流して、水が溜まる時間を計ってるわけやね。

凍ったら時間が計れないですね・・。

詰まったり凍ったりしないようにメンテしたり、2つ時計を置いて比べたり、大変だったみたいやね・・。
一番下の水槽の水の量が増えると、写真の矢が浮かび上がり、その目盛で時間を計る・・という仕組みで、1目盛10分になっています。

どこで今何時か分かるんですか?

それは・・分かりません!
漏刻は「何分経ったか」を計るもので、「今何時?」というのは太陽の位置を利用する日時計で知ります。

今何時!?♪

そうね、大体ね~♪

今何時!?♪

そうね、大体ね~♪
by サザンオールスターズ『勝手にシンドバッド』

今何時!?♪

もういいわ・・・。
精密日時計

この大きなロウソクみたいなのも時計ですか?

これは日時計やね。
日時計は大昔からあるけど、そのなかでもこれは5分間隔という、世界最高精度の日時計やで。

あの、曇ってて分からないんですが・・。

これが日時計の弱いところ・・・。
別の日に撮った写真を見てみましょう。

どやぁ!

なぜどや顔・・。
今の正確な時間は午後1時48分ですが、日時計はどうなってますかね~?

あれ?
ジャスト14時に見えますが・・。
10分以上ずれてませんか?

それはですね、日時計の台にある誤差修正グラフを見て、修正時間を増減するんですよ。
この日は12月6日なので、グラフによると約12分マイナスします。

2時から12分引くと・・1時48分!
まさにピッタリじゃないですか!!
すごいですね~!

こっちも日時計ですか?

これは矢橋式日時計やね

午後1時までは右側の目盛を、午後1時以降は左側の目盛を見るんやで。

今は午後1時48分だから・・左側をみるんですね。

ドンピシャ!
日時計って凄いですね~!

太陽の位置で、こんなに正確に時間が分かるとはね。
曇りや夜は使えないのが難点やけどね・・。
古代の火時計

めっちゃカッコいい龍ですね!
これも時計ですか?

これは今から4,000年も昔の中国で利用されたといわれる「日」時計ならぬ「火」時計やね。

火時計!?
燃やすんですか?

龍の背中に銅の球がぶら下がってるやん?
糸の下の線香の火が燃えると、時間とともに糸を焼き切って、球が落ちてドラが鳴る・・という仕組みやで。

さすが中国4,000年の歴史!
これなら太陽が出ていない夜でも時間が計れますね~!
しかも一定時間でドラが鳴って、お知らせもしてくれるとは・・。
龍が怖いのか、こっそり隠れて見ている末っ子君・・。

全然隠れてないで・・。
時計館宝物館(別途有料)では、ちはやふるのオリジナルクリアファイルも発売中!

この建物は・・?

ここは自動車のお祓いをしてもらうところです。
元々この建物は大津地方裁判所にあった、車の乗り降りするための玄関スペースだったんだけど、建て替えの時に移築して、車のお祓い所として利用してはる・・というわけやね。

なるほど、それでさっき車が停まってたんですね。

パパ、先行ってるで~!

待って~!
拝殿と本殿
外拝殿でお賽銭を入れて、お願いをする次男君と末っ子君。
巫女さんのお祈り。

奥に見えるのが本殿ですか?

あそこは内拝殿やね。
七五三や結婚式で昇殿してはるね。

じゃぁ本殿は、内拝殿の奥ってことですか?

イッェース!
奥の建物をよく見てみ・・。

あ!あの千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)がある建物ですね。

そう、御祭神の天地天皇は男性の神様なので千木が外削ぎになってるね。
ここからは全部は見えないけど、鰹木(屋根の上にある丸太)の数も奇数になってるはずやで。

パパ、これはおみくじ?

これはお願い事を書くところやね。

この祈願文にお願い事を書いて・・・。
この祈願文の箱に入れます。

大きい太鼓ですね~!

これは轟太鼓やね。
その昔、天智天皇が時報を始めたことに重ねて、ご神徳を滋賀県に轟かせることを願って・・というものです。
お祈りをしたら参拝順路を進んで・・。

この建物は・・?

これは神座殿(かぐらでん)やね。
競技かるたや祈祷、結婚式などが行われてるで!

ここで一周して、楼門に戻ってきたわけですね。

広すぎず、気軽に来られるところがいいね。
近江神宮編は以上になります。
最後までありがとうございました(^^