
皆さんこんにちは、管理人のゆうです。
このページでは三井寺について紹介しています。
仁王門より参拝

というわけで、今回は滋賀県大津市の三井寺にやってきました。

園城寺・・?
三井寺じゃないんですか?

三井寺は通称で、正式名称は『園城寺』やで。
まぁ、三井寺で定着してるけどね(^^;

立派な仁王門ですね~!

室町時代のもので、もともとは同じ滋賀県の常楽寺にあった門を、徳川家康が寄進したんやね。

室町時代ということは・・500年以上前のものですか。
重要文化財になってるんですね。
受付
受付で入山料を支払います。

いくらですか?

大人は600円、中高生300円、小学生200円です。

では、早速行ってみましょう!
広大な境内

これは・・秋には紅葉が綺麗そうですね。

そやね、春は桜、秋には紅葉の名所になってるで。
この日は11月12日。既に一部のモミジは赤く色づいています。

境内が凄く広くて、静かでいいですね~!

そやね、広大な境内は三井寺の特徴の1つやね。
人が多くても、広さに余裕があっていいね。
国宝の金堂

大きな建物ですね~!
これが本堂ですか?

そやね、三井寺の総本堂にして、国宝やで。
中には本尊の弥勒菩薩が奉安されてるで。

三井寺って国宝が多いんですよね?

そやね、普段は非公開のものも含めると、その数なんと10件!
滋賀県にある国宝は全部で55件だから、約2割が三井寺にあることになるね。
この多さは全国でも9位やで。

金堂はいつ頃できたんですか?

豊臣秀吉の奥さん、北政所(ねね)によって1600年頃に再建された、桃山時代の名建築やで。

再建?

かつては豊臣秀吉の逆鱗に触れて寺の領地を没収され、建物は移築されて廃寺のようになってたからね。。
秀吉が亡くなる直前に三井寺の再興を許して、奥さんが再建した・・ということやね。

じゃあ、元々あった金堂は今もどこかにあるんですか?

比叡山延暦寺の西塔にある、釈迦堂がそうやで!
延暦寺に現存する最古の建築物になってます。

この屋根・・石山寺の本堂と同じ『檜皮葺き』ですか?

イッェース!
世界でも日本だけの檜皮葺きやね。
薄い檜を重ねて出来る、この重厚感ある曲線・・。
まさに和の建築美やね。
三井寺の由来にもなった閼伽井屋(あかいや)
400年以上前に造られた、重要文化財の閼伽井屋。
金堂のすぐ隣にあります。

閼伽井屋・・?

そう、三井寺の名前の由来にもなってるんやで。
建物の中を見てみ・・。

格子になってて、よく見えませんが・・。

もっと近づいて見ないと分からないで(^^;

こ、これはっ・・!
中からポコポコ、湧き上がる音がしますね。

そやね、この湧き上がる泉を天智天皇、天武天皇、持統天皇の産湯にしはったんやって。
そういう高貴な人たちが利用する井戸を、御井(みい)っていいます。

なるほど、それで正式名称の園城寺から通称、三井寺と呼ばれるようになったんですね~!

パパ、あそこに龍がいるで!

あの龍は左甚五郎っていう、伝説の職人さんが彫ったものやで。

で、で、伝説の職人~!?

そんなところに食い付くとは・・。
左甚五郎は出雲大社、日光東照宮、石清水八幡宮といった、全国的に有名な寺社の作品を手掛けてるで。
伝説的な職人だったためか、他の人の作品も、左甚五郎の作とされてるのもあるようだけどね。
弁慶の引き摺り鐘

パパ、看板のお坊さんが鐘を背負ってはるで!

『弁慶の引き摺り鐘』っていう、有名な鐘があるんやで
こちらの建物が、『弁慶の引き摺り鐘』がある霊鐘堂
『弁慶の引き摺り鐘』は全国的にも指折りの古い鐘で、奈良時代に造られたとされ、重要文化財になっています。

でかっ・・・。
さっきの看板のお坊さんは、これを背負ってたん?

背負ったというより、引きずって比叡山へ持って帰ったんやね。
ほら、ここに傷跡があるで。

でも、ここに戻ってるけど・・?

比叡山で鐘を撞いてみたら「帰りたい」っていう音がしたから、比叡山から谷底に投げ捨てられてね・・。

じゅ、重要文化財が谷底に!?
なんばすっとね!あんた~!

いやまぁ、そういう伝説でして・・。
実際にはきちんと返されたと思うけどね(^^;

こっちの大きいお鍋は!?

これは鎌倉時代に造られた『弁慶の汁鍋』やね。
江戸時代の観光本にも紹介されてるで。

これも弁慶が関係してるんや!?

弁慶が鐘を奪った時に、この鍋を置いてったんやって。

さすがに二つも運べなかったんかな・・。
一切経蔵

この建物は何ですか?

これは一切経蔵やね。

経蔵?
お経の蔵ってことですか?

イッェース!
一切経蔵は、一切(全て)の経典を納める施設ってことやね。
早速、中に入ってみましょう。

!!
年代を感じる入れ物ですね~!

八角形の八角輪蔵っていって、回転するんやで。

ダイソーにある判子のケースみたいですね!

まぁ、イメージ的にはね・・。
これは室町初期の建築で、重要文化財やで。
関ヶ原の戦いで(名目上の)西軍総大将だった、戦国大名の毛利輝元から寄進されたもので、元々は山口県の国清寺にあったものやね。

あの中にお経が入ってるんですか?

そやね、版木の経典が入ってます。

版木?
これを使ってお経を印刷するってことですか?

イッェース!

印刷って昔からあったんですね~!
三井の晩鐘

大きな鐘ですね~!

歌川広重の近江八景の1つにもなってる『三井の晩鐘』やね。
三井寺の代名詞的な存在で、約500年前に造られた重要文化財でもあります。

近くで聞くとすごい迫力・・。
それなのに心が静まるような、いい鐘の音ですね~!

三井の晩鐘は『日本三名鐘』の1つとしても有名やで

へ~!
残りの2つの鐘は、どこのお寺なんですか?

二つとも京都で、平等院と神護寺やね。
その中でも三井寺の鐘は『音の三井寺』として、鐘の音の素晴らしさから選ばれてるんやで。

つまり、日本一の鐘の音ということですね!

めちゃめちゃ重そうやね・・。

2,250キロあるから、次男君100人分くらいやで。

鐘につぶつぶが付いてる・・。

除夜の鐘にちなんで、108個ついてるで。

三井の晩鐘は一人一回300円で撞くことができますよ。
映画『るろうに剣心』など、多くの映画ロケ地に

三重塔も風情がありますね~!
三重塔の横にある、橋の上・・・。

おろ?
ここは・・。

どうしたんですか?

大ヒット映画『るろうに剣心』で、剣心が薫殿を助けるために、飛び降りた場所でござる。
映画『るろうに剣心』のワンシーン

ゆうさんが見まくってたやつですね。

そやね、三井寺は『るろうに剣心』以外にも『大奥』や『武士の献立』『天地明瞭』など、数多くの映画のロケ地になってるで。

この橋の下で、佐藤健さん演じる『緋村剣心』と吉川晃司さん演じる『鵜堂刃衛』が初めて対面したんやで。

ここよ、ここ!
まさにこの場所よ!

ふ~ん

あれ?
あんまり興味なかったですか?

そうですねー。
私は見てないので・・。

佐藤健~!

あの・・・。
さっきまでと全然違いますけど・・。

ここは秋は紅葉、春は桜が綺麗やで!

三重塔も古い建物なんですか?

奈良県の比蘇寺にあった塔を徳川家康が寄進したもので、室町時代の建築物として重要文化財になってるで。
紅葉トンネルを通って観音堂へ

モミジのトンネルがあるんですね~!

有名な三井寺の『紅葉トンネル』やね

この日は11月12日ですが、まだ完全に色づいていません。
しかし・・。

この日は11月20日の写真で、だいぶ散ってしまっています。
わずか1週間後でこの差・・・。
紅葉のピークに行くのはなかなか難しい・・・。
5月の青モミジもエネルギーに満ち溢れていて素晴らしいですね。
西国十四番札所の観音堂
紅葉トンネルを越えると、階段を登って観音堂へ向かいます。

パパ、早く~!

はぁ、はぁ・・。

嘘やろ?
こんなちょっとの階段で・・。

ここが観音堂ですか?

そやね、西国三十三所観音霊場の第十四番札所になってるで。
本尊には平安時代の如意輪観音が奉安されていて、33年毎に開扉されるけど、普段は秘仏になってます。

如意輪観音?

病気を治してくれたり、安産にしてくれたり、特に健康でのご利益があるとされている観音様やね。

皆でお願いしていきましょう。

あそこから琵琶湖が見えるんじゃないですか?

う~ん、今一つ見えないですね・・。

この階段から、まだ上に登れるで!
階段を上がって少し上へ・・

これは・・さっきと全然違う!

ハッキリびわ湖が見えて綺麗やね~!
びわ湖を眺める次男君と末っ子君。いつも仲の良い2人です。

ぜひ上に上がって、びわ湖の素晴らしい展望を見て下さいね!
そろばん顕彰碑

そろばんの玉・・?

そうそう、長男君が習ってるそろばんやね。
昔は「そろばんといえば大津」というくらい、全国的に有名やったんやで。

そろばんが上手になりますように・・。

お祈りしたおかげもあってか、後日、進級していました(^^;
秋は滋賀県屈指の紅葉の名所
後日、モミジがもう少し色づいた頃に再びやってきました。

フォトショップで色味を強調してるんですよね?

いや、全部ノーエフェクトやで(^^;

真っ赤に色づいて綺麗ですね~!
三井の晩鐘の周辺。地面すれすれのモミジ・・。
紅葉のコントラストが綺麗です。

紅葉のトンネルですね?

そうそう。
やっぱり三井寺の紅葉といえば、紅葉のトンネルやね。
だいぶ終盤ではあるものの・・。
紅葉のトンネルは本当に綺麗です。
桜と紅葉はライトアップもおすすめ!
ライトアップも家族5人でやってきました。今回も仁王門前から入ります。

これはっ・・!

入口からいい感じやね

この広々した境内、ライトアップもしっかり見えていいですね!
大きな紅葉のライトアップが、国宝の金堂に映えます。
正面から見た金堂

三重塔もライトアップされて、よく見えますね。

普段より細かな部分がハッキリ見えるね
ライトアップは広大な敷地の至るところで実施されています。
紅葉のトンネルへ走っていく長男君・・。
紅葉のトンネルのライトアップは必見

これは・・めちゃめちゃ綺麗ですね!
三井寺の紅葉ライトアップで一番の見どころは、やはりこの紅葉トンネル。

ライトアップの色も、角度によって変えてるんやね~!

滋賀県の紅葉のライトアップの中でも、かなり良い感じなんじゃないですか?

そやね、スケールの大きさと紅葉のトンネル、照明も素晴らしいね。
降りる階段のあたりも紅葉のライトアップが美しいスポットです。
毘沙門堂もライトアップと紅葉に映えます。
三井寺のキャラクター「べんべん」
ライトアップに合わせて、音楽イベントも開催されていました。

あそこの人、亀の甲羅を背負ってはるで!

三井寺のキャラクター「べんべん」やね。
5月にある三井寺の『千団子祭』の亀の放生にちなんでます。

頭に被ってはるのは?

あれは『弁慶の引き摺り鐘』やね。

重そう・・。
「べんべん」と記念撮影する長男君。

末っ子君も一緒に写真撮ってもらったら?
「べんべん」を見るなり、脱走する末っ子君・・・。

「べんべん」は普段、三井寺の境内を巡回しています。

三井寺編は以上になります。
最後まで読んで頂いてありががとうございました(^^